西洋文化に憧れて…というと、明治や大正期の日本人を想像してしまいそうですが、いえいえ、まだまだやっぱり日本人は海外からの輸入品が好き。
カルディのようなお店が人気なのは、その証拠だよね、と私は思っているのですがどうでしょうか?
私が子どもの頃、ひそかな楽しみにしていたのがベルギー製の缶入りクッキー。
いろいろな味や形のクッキーがオシャレな丸缶に入っていて、お値段もお手頃だったところから時々、手土産に持ってきてくださるお客様もいらっしゃいました。
老舗のお菓子屋さんのお菓子よりも、子どもにとっては外国製のクッキーの方が楽しみだったんですよね。
缶入りクッキーと同じくらい、好きだったのが今日ご紹介する「ウォーカーショートブレッドフィンガー」です。
食べきりサイズがちょうどいい
ちょっと気の利いたスーパーや輸入ものを扱うお店では箱入りのものをよく見かけますが、短期間で食べきるのがちょっと大変なのですよね。
「ウォーカーショートブレッド」といえば、ふわっと、いえ、ぶわっと香るバターの香りとサクサクの食感が最大の魅力。
開封後、時間が経つとどうしても香りもサクサク感も少しずつ失われてしまうのです。
カルディのお菓子棚の中で、小さなパッケージが並んでいるコーナーにある、この40g入りだと1人でふと食べたくなった時にちょうどいい量の2本入りです。
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100年以上、愛され続けてきた理由は?
現在、世界60ヵ国以上で販売されているイギリス・スコットランドのウォーカー社のショートブレッド。
こんなにも長い間、たくさんの人々に愛されている理由は、どこにあるのでしょう?
パッケージ裏面の原材料名をご覧いただけますか?
小麦粉、バター、砂糖、食塩
これだけ。何も特別な材料は使われていないのです。
でもね、単純な材料でつくるものというのは、実際には1番難しいではないでしょうか。
どこの家庭でもある材料ですが、私たちが作っても、おそらく同じショートブレッドは焼きあがらないはずです。
そこには、材料の質であったり、配合や手順であったり、長い間ずっと守られてきたウォーカー社独自のレシピがきっとあるのでしょうね。
ずっと同じ品質のものを作り続けるということは、口で言うほど簡単なことではありません。
時代が変わっても、変わらずにいてくれる安心感。そして美味しさ。
それが「ウォーカーショートブレッド」が世界中で愛されている理由ではないでしょうか。
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さいごに
ところで、ショートブレッドってクッキーじゃないの?って思ったことはありませんか?
材料を見ても、バタークッキーと言えなくないですよね。
実は、このショートブレッド、クッキーとは作り方が違うのだそうです。
クッキーは、柔らかく練ったバターに砂糖を入れて、溶き卵を入れてさらによく混ぜ、そこへ小麦粉を入れて基本的な生地を作りますが、ショートブレッドの場合は、小麦粉に小さな塊状のバターを切り混ぜてポロポロにしてから砂糖を入れてよく混ぜてひとまとまりにしていくのだそうです。
そう、これってイギリスの伝統的なお菓子、スコーンと同じ手順ですよね。
スコーンは焼きたてを楽しむものなのに対して、ショートブレッドは保存がききますので、材料の配合に違いがあるのではないかと思いますが、今回調べていて妙に納得してしまいました。
さて、今日は英国の素敵な伝統菓子に敬意を表して、とっておきの紅茶を淹れてお茶の時間を楽しんでみたいと思います。
紅茶の横には、当然「ウォーカーショートブレッドフフィンガー」です。